この時期の後もうひとつ子どもにとって大切な課題の時期があります。それはエディプスコンプレックスといって、お聞きになったことがあるかもしれませんが、フロイトが提唱した概念で、無意識的に男の子がお父さんと競争してお母さんを…
一般向けブログ
講演会原稿「思春期の心性」3
前回のブログからかなり経過してしまいました。暑い夏がやっと終息に向かい、お盆休みをいただいていた当相談室も明日から再び営業となります。 さて、前回からの続きです。 赤ちゃんが最初に達成する必要があるのはこのアタッチ…
講演会原稿「思春期の心性」2
『人が赤ん坊として生まれた直後はご存知のように24時間誰かに面倒を見てもらわなければ生きていけません。人以外の哺乳類はそれほど無力ではないのですが、例えば猿の赤ちゃんは生まれた直後からお母さんにしがみつくことができます。…
講演会原稿 「思春期の心性」1
先日、名古屋市の生涯学習センターで思春期の心性についての講演をしましたので、長くなり、また過去ブログと重複しますが、何度かに分けて全文を掲載いたします。 『思春期という時期が人生にとって大切な…
思春期心性と不登校 2
前回、思春期は劇的な再編成の時期、と述べましたが、つまりそれは「自分の意志決定」を獲得するために親との距離を取らないといけない時期ということです。 思春期自体は性の目覚めを体験して身体的に大人になる時期ですが、それは無…
思春期心性と不登校
思春期という時期は人生でも特殊な時期です。身体の急激な成長とともに第二次性徴が現れます。動物の場合、この時期には親から巣立ち、自らの子を持つのですが、人間はまだまだ心理的経済的に独立することができません。その葛藤から自…
人の不安と愛着の関係
実を言うと、私がアタッチメント(愛着)理論に巡り会ったのはつい4~5年前でした。私の大学院時代にはまだ理論自体が現在のように整備されておらず、有名でもありませんでしたので学んでこなかったのです。独学ですから厳密に正確…
愛着(アタッチメント)障害とそこからの回復
愛着(アタッチメント)という言葉を聞いたことがありますか? 最近では「愛着障害」という言葉がかなり一般でも使われるようになってきました。 専門用語の愛着(アタッチメント)とは、子供が養育者を通して不安を和…
みんなと同じになりたい 2
私がカウンセリングで出会う人たちの多くが「みんなと同じになりたい。」と訴えるという話は前回しました。私はこの言葉を「お母さんと同じになりたい。」という意味と解釈しました。 子どもが最初に憧れ、同一化する人物は一番身近…
不登校と愛着(アタッチメント)の問題
不登校は中学になり激増します。これまでとは違う、多人数の学年や部活動、試験など、新しい体験は不安なことばかりです。そんな中で初めは頑張っていた子が病気をきっかけとして、あるいは朝起きられなくなって不登校になっていくとい…
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