アタッチメント

トラウマ、扁桃体とアタッチメント

 子どもの頃、私は人慣れしていない野良猫が、初めはエサをやる人に対してもシャー!と威嚇して逃げていくのが、だんだんと慣れてくるとすり寄って来て甘える様子を見て、不思議に思っていました。特に生まれたばかりの子猫などは、知ら…

人の脳の発達と性格の成り立ちについて 2 アタッチメント(愛着)と内在化

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 前のブログで書いたように、人間の脳の感情的な部分は扁桃体由来の不安→アタッチメント→取り入れ→内在化の順に発達していき、最終的にバランスの取れた健全な機能を獲得していきます。   逆に言うと扁桃体由来の不安とアタッチメ…

講演会原稿「思春期の心性」8

講演会原稿「思春期の心性」8サムネイル
 非常に具体的に語りましたが、今語ったC君のケースは実際の一つのケースではありません。ですが私が20数年不登校に関わった中での典型的なエピソードを組み込んで創作したケースですので、自分でもリアルに仕上がっていると思います…

講演会原稿「思春期の心性」2

『人が赤ん坊として生まれた直後はご存知のように24時間誰かに面倒を見てもらわなければ生きていけません。人以外の哺乳類はそれほど無力ではないのですが、例えば猿の赤ちゃんは生まれた直後からお母さんにしがみつくことができます。…

人の不安と愛着の関係

  実を言うと、私がアタッチメント(愛着)理論に巡り会ったのはつい4~5年前でした。私の大学院時代にはまだ理論自体が現在のように整備されておらず、有名でもありませんでしたので学んでこなかったのです。独学ですから厳密に正確…