近年は早期診断が普及して、幼児期に自閉スペクトラム症が診断されるケースが増えています。ただ、現在20歳以上の当事者の方はまだ早期診断自体が進んでなかったため、とりわけ知的な遅れのない、いわゆるアスペルガーの方たちと、現在…
思春期
お子さんの不登校に悩むご両親のカウンセリングがなぜ効果的か
不登校の増加とご両親の悩み コロナ禍になってから、不登校が増えていると言われます。友人と出かける機会も制限されて、親しい友人を作るきっかけも減り、大人でも苦しい制限の中で、成長期のお子さんには様々な悪影響があると思い…
講演会原稿「思春期の心性」最終
C君にもこのようなことが起こっています。 C君が不登校から回復するまでには長い時間がかかりました。でもこの時間はただ過ぎていったものではなく、C君が一旦現実から撤退して安全な場所で自分ひとりの時間を持ち、自分の意志を…
講演会原稿「思春期の心性」9
さて、話をC君の事例に戻します。C君は「イヤイヤ期」がなかった。つまり自分夫行動を自分で決めることの練習を幼児期に十分できなかったということです。これは思春期に負担になります。なぜならば、前に話したように思春期は親から…
講演会原稿「思春期の心性」8
非常に具体的に語りましたが、今語ったC君のケースは実際の一つのケースではありません。ですが私が20数年不登校に関わった中での典型的なエピソードを組み込んで創作したケースですので、自分でもリアルに仕上がっていると思います…
講演会原稿「思春期の心性」7
久しぶりに再会したC君は私よりも背が高くなっていて、顔つきは大人になりかけた少年のものでした。私との会話で慣れてくるとC君は家での生活が退屈になってきたこと、直接自分に言わずにお母さんに文句を言うお父さんに腹が立ってい…
講演会原稿「思春期の心性」6
お母さんとのカウンセリングで私が最初に目指したことは、まずお母さん自身の不安を鎮めることでした。大抵の不登校の場合 お母さんの不安が本人に直接伝わりやすくなり本人もまた不安でゆっくりと休めないからです。お母さんには、…
講演会原稿「思春期の心性」5
ここでちょっと中学生不登校の典型的なケースを挙げてみましょう。ケース自体は私が担当した相談のありふれた例をつぎはぎして創作していますので特定のケースではありません。 C君はお父さん、お母さん、二つ下の妹との4人家族で…
講演会原稿 思春期の心性4
この時期の後もうひとつ子どもにとって大切な課題の時期があります。それはエディプスコンプレックスといって、お聞きになったことがあるかもしれませんが、フロイトが提唱した概念で、無意識的に男の子がお父さんと競争してお母さんを…
講演会原稿「思春期の心性」3
前回のブログからかなり経過してしまいました。暑い夏がやっと終息に向かい、お盆休みをいただいていた当相談室も明日から再び営業となります。 さて、前回からの続きです。 赤ちゃんが最初に達成する必要があるのはこのアタッチ…
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