「不安」についての考察をかなりしてきましたが、この中でも「全般性不安障害」の診断名が付くような不安は、社会不安性障害や〇〇フォビアとは異なって、不安のきっかけになる原因も分からず、不安になる状況も限定されていない、何を…
トラウマ
現代の親子関係の難しさについて
こんにちは。毎日暑い日々が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか? 今回は、私が30年余りの臨床生活と、60年生きてきた経験において痛感している心のお話をしたいと思います。 タイトルにあるように、現代の親子関係は昔…
生きにくい性格を変えることができるか
我ながらキャッチーなタイトルですが、最近あまりにマニアックな内容ばかりになってしまったために、今回は分かりやすいタイトルと内容を心がけようと思います。 性格は変わらないという意見と、性格は思い込みをなくせばすぐに変え…
人類の進化と脳の不具合 トラウマ、うつ、精神疾患の関係について
私は子どもの頃から古生物や動物の進化に興味関心を持っていましたが、長年心理臨床に携わり、「人の脳ってどう進化して、今に至っているのか?」という関心にたどり着きました。アタッチメント理論、脳科学、トラウマ理論と、心理学は…
トラウマ、扁桃体とアタッチメント
子どもの頃、私は人慣れしていない野良猫が、初めはエサをやる人に対してもシャー!と威嚇して逃げていくのが、だんだんと慣れてくるとすり寄って来て甘える様子を見て、不思議に思っていました。特に生まれたばかりの子猫などは、知ら…
発達性トラウマなどの生きにくさを解消するための新しいセラピーの試み
今回は、私が近年試みて良い結果を得られている、少々専門的なセラピーの詳細についてお話したいと思います。 これは過去のブログで書いてきた、動物の脳の進化やポリヴェーガル理論、そして近年アメリカで発展している、内的家族シス…
生きにくい、自分が分からない人のためのセラピー
これまでのブログにも書いたように、私たちは自分の意識がひとつであると思って生きていますが、むしろ複数の人格が交代で一人の人の中で出入りしていると考えた方が合理的だという考え方が、近年のセラピーでも出てきています。 リ…
人の脳の発達と性格の成り立ちについて 2 アタッチメント(愛着)と内在化
前のブログで書いたように、人間の脳の感情的な部分は扁桃体由来の不安→アタッチメント→取り入れ→内在化の順に発達していき、最終的にバランスの取れた健全な機能を獲得していきます。 逆に言うと扁桃体由来の不安とアタッチメ…
うつや不安と情動調整の関係を脳科学から見る
新年になりましたが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか? 長く続くコロナ禍は人と人との生のコミュニケーションの機会を否応なく奪い続けています。人は元来社会的な動物で、気の置けない親族や友人との会話によって感情が和らいだり…
自分が分からない 社会不安障害やうつをまねきがちな日本人の心性
自分が分からない=自分が何を感じているかが分からない 長年たくさんの方のお悩みを聞いている中で、特に近年、何を悩んでいるのか漠然として分からないが、辛いという悩みの方が増えてきたように思います。 生きづらいという悩みも増…
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