心の問題にアプローチする心理臨床とは？ | 名古屋で心理カウンセリング・うつ・悩み相談・パーソナリティ障害を相談するなら

心理臨床がどういうものか知っている人は、少ないのではないでしょうか。心理臨床で行われるカウンセリングについても、なんとなくどういうものかを知っている程度かもしれません。

そこで本記事では、心理臨床の特徴やカウンセリングのポイント、スーパービジョンのポイントの3点について解説していきましょう。

心理学には、認知心理学や発達心理学などいろいろなジャンルが存在します。そのなかでも心理臨床は、今までの心理学とはまったく異なるアプローチを取ります。ここでは、心理臨床がどういう特徴をもつのかについて、3点ご紹介していきましょう。

心理臨床とは、カウンセリングや心理療法を活用しながら、人の心の問題にアプローチすることです。心の悩みを抱えているクライアントに対して、直接心の回復を手助けします。心理臨床では、こちらが積極的に治療するわけではなく、クライアントの努力をサポートするというスタンスです。

心療内科医や精神科医と混同されたりしますが、心理臨床を行う臨床心理士は薬を処方できません。医学的なアプローチを必要とする場合は、心療内科医や精神科医に紹介することになります。

心理臨床を求めている現場は、うつ病で悩んでいる人から、なにも問題がない人までさまざまです。精神科や心療内科の現場だけでなく、カウンセリングルームや児童相談所、学校などまでと広範囲におよびます。心理臨床を求めている現場は、このように多数あるということです。

心理臨床を行う場合は、悩みを抱えているクライアントとの信頼関係を構築することが求められます。信頼関係を構築しながら、クライアントが実現したいことをサポートしていきます。

信頼関係の構築ができない場合は、クライアントの悩みに寄り添うことは不可能です。クライアントから避けられる可能性があるので、クライアントが心を閉ざしてしまうと心理臨床を行えないでしょう。

心理臨床の現場では、必ずといってよいほどカウンセリングが行われます。ここでは、心理臨床におけるカウンセリングのポイントを2つ解説いたします。

心理臨床でカウンセリングを行う場合は、クライアントの話が聞けるかどうかがポイントです。カウンセリングでは、とにかくクライアントに思っていることをたくさん話してもらい、スッキリしてもらうことが重要です。そのときカウンセラーは、ただクライアントの横で寄り添っていましょう。

カウンセリングは、なによりも経験を積むことが欠かせません。マニュアルで対処をすることが難しく、同じ症状であってもクライアントによってアプローチの仕方が異なります。同じ不登校であっても、その原因はそれぞれ違うでしょう。クライアントに応じたかたちで解決を図ることが大切です。

カウンセリングの初学者が学ぶ場として、スーパービジョンがあります。スーパービジョンとは、指導する人が経験したケースにもとづいて、カウンセリングの仕方について直接指導を受けることです。ここではスーパービジョンを受ける際のポイントを2点ご紹介します。

心理臨床において初学者である場合は、圧倒的にカウンセリングの経験が足りません。そのためいろいろなケースに応じてスーパービジョンを行うことで、足りない経験を少しでも補うことが可能です。

スーパービジョンを漠然と進めることは、あまり意味がありません。どういう目的でスーパービジョンを行うのかを、お互いにすり合わせをしながら行っていきましょう。そうすることで、カウンセリングの能力がアップしていくことが見込めます。

スーパービジョンをお願いするためには、指導をしてくれる人が欠かせません。心理臨床の経験や実績が豊富な人に指導をお願いするのが望ましいでしょう。大学院の指導教官や、心理臨床学会の学会員、カウンセリングや心理相談を行っている人などがあてはまります。

身近にそういう人たちがいない場合は、ネットでスーパービジョンというキーワードで検索してみましょう。スーパービジョンを行ってくれるカウンセリングルームなどがみつかるはずです。

ここでは、心理臨床とはどういうものかを解説してきました。心理臨床は、なによりもクライアントとの信頼関係を構築することが欠かせません。カウンセリングの経験を積むことがとても大事であり、必要に応じてスーパービジョンを受けてみてもいいでしょう。

スーパービジョンを受けてみたい場合は、「清洲心理相談室」までご連絡ください。当相談室では、心理臨床を学ぶためのスーパービジョンを受け付けています。身近で信頼できる人がいない場合は、ぜひとも当相談室をご利用ください。