対人トラブルや引きこもりなどの家族の悩み相談について詳しく解説

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ご家族の方が精神的に問題を抱えてしまい、家族全体としてお悩みになるケースは少なくありません。ご本人はもちろんのこと、ケアしたりサポートをしたりするご家族にとっても大きな問題です。その状態で抱え込んでしまうのは悪循環でしょう。

そこで今回は、対人トラブルや引きこもりなどにおける、家族の悩み相談について解説をいたします。

 

抱え込んでしまうことによる問題点

家族間でのお悩みは、どのご家庭でも少なからず存在するのではないでしょうか。もちろん悩みにも大小があります。さほど気にしなくても問題ないものもあれば、家族間の関係性が崩れてしまうほどの由々しき事態であることも考えられます。

問題は大きな悩みであった場合です。そのままにして自然と解決するような浅いものではなかった場合、より事態が深刻化してしまう恐れがあるでしょう。そういった家族の悩みを抱え込んでしまうと、以下のような問題が発生してしまうかもしれません。

 

辛い状態が続いてしまう

悩みは解決しない限りは、長くつきまといます。だれにも相談することなくご自身のなかで抱え込んでしまうと、その辛い精神状態のまま暮らしていくことになってしまうでしょう。周りの方々が異変を察知してくれればいいですが、そうでなければただただ辛く苦しいままになってしまいます。

 

マイナスの思考になってしまう

辛い状況でだれにも相談ができない場合、ついつい思考がマイナスに向いてしまいがちです。精神的に追いつめられている状態となれば仕方がないことですが、マイナス思考は悪循環のもとになってしまいます。

マイナス思考になってしまうことで、さらに悩みが深くなってしまう可能性もあるでしょう。

 

よくある家族の悩み

家族における悩みにはさまざまなケースがあるかもしれませんが、代表的な悩みとして以下のものがあげられます。

 

引きこもり

現代においてはもはや、珍しくなくなってきているのが『引きこもり』ではないでしょうか。きっかけはさまざまなケースがありますが、心に傷を負ってしまったことにより自室に閉じこもって、外に出なくなってしまう状態のことを指します。

軽度であれば、自室ではなく自宅内に閉じこもります。しかし深刻なケースでは自室から出ずに、家族との交流も断ってしまうでしょう。重症となると何十年も引きこもり状態が続くこともありますし、社会復帰が難しくなる恐れもあります。一度陥ってしまうとなかなか抜け出せないという点も特徴です。

 

お子さんの障害

お子さんが発達障害であることが発覚した場合、日常生活において支障が出てしまうことが考えられます。愛情をもって接していたとしても、ときには辛さを感じてしまうこともあるでしょう。

障害にはいくつかのレベルがあり、それによっても悩みを抱える状況は変わっていきます。面倒をみているうちに、精神に大きな負担を抱え込んでしまうでしょう。

 

カウンセラーに相談するという選択

抱えてしまった悩みを解消するための方法は、原因となる事柄を排除することだけではありません。もちろん原因がなくなることで悩みを感じることもなくなるのはたしかです。とはいえ、そう簡単に解消ができないことが原因であるからこそ、悩みを抱えてしまうのでしょう。その場合、もっとも早く悩みを抱え込まずにいられる手段は、『カウンセラーに相談する』ことです。

友人や知人への相談ができれば、それもいいかもしれません。しかし悩みの内容次第ではどれだけ親しい間柄であったとしても、気軽に吐露することが難しいことも考えられます。親しいからこそ心配をかけたくないという心理が働くこともありますので、むしろ相談相手として避けてしまうことも少なくありません。しかしカウンセラーであればあくまでも相談相手としての関係なので、気兼ねなく心のうちを吐き出せることでしょう。

またカウンセラーはプロです。ただ悩みを聞いて受け止めるだけでなく、辛い状態を抜け出すためのアドバイスなどもしてくれます。自然と気持ちが少しでも楽になるように誘導してくれる、非常にありがたい存在といえるでしょう。

 

本人でなくても相談が可能

カウンセラーへの相談は、悩みを抱えている本人でなければならないと思っている方も、多いのではないでしょうか。カウンセリングは、ご本人でなくてもご家族の方からでも可能です。とくに引きこもりの場合だと、ご本人はご自宅あるいは自室から出てくることはないでしょう。

本人が抱えた悩みを解消しなければ問題は解決しないものですが、ご家族の方によるアプローチによって改善はできます。どのようにアプローチしたらいいのかわからなかっただけで、アプローチの方法がわかれば徐々に改善へと向かうでしょう。

また本人以上にご家族の方のほうが、精神的に疲弊してしまっているというケースも多いものです。ご家族の方によるご相談を受けることが、本人だけでなくご家族の方の辛い精神状態を緩和することにつながります。

だれにも相談できずに抱え込んでしまうことだけは避けなければなりません。お悩みを抱えている方はカウンセラーに、まず相談することからはじめてみましょう。

 

まとめ

家族以外のだれかを頼ることは、なにも悪いことではありません。抱え込んでしまうことによってさまざまな問題があらたに発生する恐れもありますので、友人やカウンセラーにまずは相談してみましょう。

「清洲心理相談室」では、精神分析的心理療法にもとづいた心理療法を行っております。名古屋周辺にお住まいの方でお悩みを抱えている場合は、ぜひともお気軽にお問い合わせください。