カウンセリングお申し込みからご相談までの流れ

 これはHPトップにも書いてありますが、「カウンセリングを受けたことがない」という方のために改めて初めての方がどのような流れでカウンセリングを受けるのかについて触れてみたいと思います。

初めての方が申し込む場合、お電話で直接申し込む場合とHPのメールフォームをご利用する場合の二通りがあります。もちろんお電話の方が手早いのですが、一人仕事で受付等がない関係上、お受けできない場合もあります。メールフォームは私の場合、自宅のHPから返信することになりますので、なるべく早く返信するように心掛けていますが、数日遅れになってしまう場合もありますのでどうかご了承ください。

一対一でゆっくりお話をするため、完全予約制になります。なのでお急ぎの場合でも当日の予約はかなり難しくなります。こちらの空き時間とすり合わせてなるべく早い日時をご指定しています。

なお、よくあるご質問として駐車場の有無がありますが、こちらにはあいにくご用意がありません。お尋ねの方にはJR清洲駅そばのコインパーキングを案内しています。

良質のカウンセリングをなるべく幅広い層の方にご利用いただきたいと常々思っていますので、設備等について多少ご不便をおかけいたします。

 その他よくある質問として、「どんな悩みでもいいのですか?」と聞かれますが、もちろんどんなお悩みでも結構です。不登校、うつ、不安障害などのご本人のお悩みだけでなく、お子さんやパートナーへの接し方や職場のお悩みもありますし、親子関係、職場関係、恋愛関係等なんでもお受けできます。時間は初回は一時間あまりをかけてお聞きしますので、大抵の方は「こんなに話を聞いてもらえたのは初めてです。」と仰ります。

 ただ、初回はその方の背景まで考慮したアセスメントをしますので、ちょっと突っ込んだプライベートな事情をお聞きすることになります。例えば小さい頃どんな子どもだったか、ご両親とどんな関係だったのか、あるいはご両親の職業などまで尋ねるために不快な方もいらっしゃるかと思い、こちらも申し訳ないと思うこともありますが、そういう詳細な情報から見えてくることが重要なことが多いために敢えてお聞きしています。どうか医療機関の検査と同じようなものとお考え下さい。もちろん知り得た情報はカウンセリングに役立てる以外には使いません。それでもお答えしにくいことはお聞きしませんし、なぜ質問したかについてもなるべくわかりやすく説明をするように心掛けています。

お悩みとその背景を聞き取った後、その時点で私が推測する見立てをなるべく率直にお伝えするようにしています。また質問アドバイス等なんでもお話しいただきます。時には医療機関や行政機関をお勧めする場合もあります。多分この辺りのプロセスは30年余りの私の臨床キャリアが生かせる部分ではないかと少し自信を持っております。

初回面接をしてもすぐに継続面接をというわけではありません。初回面接後すぐ次の予約を取る方もいらっしゃいますが、一度限りで納得されて帰って行かれる方も少なくありません。また困った時に連絡しますという場合もあります。一度きりの相談としても継続的なカウンセリングとしても役立つように、初回にある程度の聞き取りと見立てをして仕事をするように心掛けています。専門的な立場からの意見を知りたいという方ももちろん喜んでお引き受けします。

継続面接を希望される場合、毎週、隔週、月一回など各自のご都合に合わせて設定しますが、長期にわたる深刻な問題を抱えている方はできれば毎週をお勧めしています。これは体の病気でも同様ですが、慢性疾患の方が時間がかかるものです。ただ昨今毎週は金額面できついと思われる方も多いと思います。そういう方には初めのうちはなるべく毎週、落ち着いてきたら隔週など、途中で頻度を替えることもお勧めしています。もちろん頻度は途中でカウンセラーとお客様の話し合いで替えていくことができます。

もうひとつ重要な取り決めにキャンセル規定があります。これは医療機関や美容院と違うので違和感があると思います。私の相談室では、前日までのキャンセルでは振替え日を話し合って決めるかあるいはそれができない場合は料金の半額、当日キャンセルでは全額いただく取り決めにしていますのでご注意ください。もちろんこれは初回の方には適用いたしませんし、あるいは今後お越しにならない方にも適用いたしません。どうしてキャンセル規定があるのかといいますと、もちろんその時間をそのお客様にきちんと振り分けて他の予定を入れていないことによる金額の補填のためという側面もあります。ですがそれだけではありません。心の内面や問題を扱う場合、長期に渡る面接の中で行きたくないという気持ちになることもしばしばあります。でもそれは逆にその人にとって一番重要な問題に差し掛かっているからということも多いのです。そこで止めてしまうのは勿体ないのでちょっと頑張って来てその話をしてもらうことが精神分析的セラピーでは大切になってきます。それで行きにくい時に何となく面接をドロップアウトするのではなく、またキャンセル料をいただくことによって休むことをやましいことと受け取らないでいていただくために精神分析的なセラピーでは大抵キャンセル規定を設定しています。ドライな金銭関係のようですが、カウンセラーの気持ちとお客様の気持ちの両方を大切にしながら面接の時間も大切にしていただくための規定だとご理解ください。その代わりカウンセリングの終結はいつでもできますので、もし終結をご希望の方は電話やメールでなくできれば最後に一度お会いして気持ちを話し合うことがそのカウンセリングにもプラスになり、また助けが必要になった時に気軽に再開できる関係を築くためにも役立ちます。

 こんな風にカウンセリングは進めていきます。どのように使うかは私もお話を聞いてお勧めすることはありますが、無理強いすることはありません。どのようにお使いいただくかはお客様の自由です。私はどのような形にせよ最大限に来ていただく方の利益になるように知識と経験を使います。必要な人の支えと助けになり、その人がより生きやすいように心理的な援助をしていくことが私の目標ですのでお気軽にご相談ください。